「Origin」 〜デザイナーと職人の共同作業により作り上げられる愛すべき作品〜
Origin(オリジン)は国際的なデザイナーとポルトガルの職人のコラボレーションによるコレクターズアイテムを製作しています。
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ポルトガルの職人が誇りを持って生産している手作りの商品は、その土地と伝統的な技術を称えています。デジタル化が進む現代社会において、Originは日常生活に触覚を取り戻し、人とモノとの関係を深めることを目指しています。ざらざらとした手触りの素材や、自然のままの不完全さ、手作りの個性的なオブジェは私たちにとって美しいものです。
Originでは、デザイナーと職人が価値観やアイデアを交換し、共に愛すべき製品を作り上げることをモットーにしています。
年に一度、デザイナー達をポルトガルに招き、町にある様々なアトリエを訪れます。デザイナーと職人は食事や宿泊を共にしながら、一緒に物作りをします。Originがデザイナーの名前だけではなく、作り手の名前も公表しているのは、これまでとは少し違ったやり方をしたいと考えたからです。それは、Originの製品の一つ一つが、父、母、祖父、子供といった、消費中心文化の中で、忘れがちになってしまう「身近な存在」によって作られている事を思い出させるためです。彼らの目標は、物の持ち主と、それを作った人との間に、より深い親近感を育むことです。
今日、『Origin』はポルトガルをテーマにしていますが、明日は、工芸品や産業、文化の豊かな、まだ知られていない『他の国・あなたの国』の物語を伝えるかもしれません。
Charred Vasesは、技術を受け継ぐ職人が減少しつつある、ポルトガルの伝統芸術、Barro Preto(バッロ・プレト)の技法で作られた個性的な花瓶です。ソエンガと呼ばれる地下の穴に埋められて焼かれた陶器は、酸素が取り除かれ、ブラック、グレー、アースカラーを形成。独特な不均質な質感になります。小規模になりつつある伝統芸術バッロ・プレトでオブジェを作る職人はほとんど残っていません。デザイナーGabriel Tan氏と職人João Lourenço氏はこの伝統芸術を再現したいと考え、出来たのがCharred Vasesです。※Originの製品には、シリアルナンバー入りの証明書が付いています。
Designer
Gabriel Tan(ガブリエル・タン):デザイナー兼Originクリエイティブディレクター
ガブリエルタンはGabriel Tanスタジオの代表で、クラフト、カルチャー、テクノロジーの境界線を越えて活動するデザイン事務所を目指しています。ラグジュアリーやブレークアーキタイプの新しい解釈を模索しながら、プロダクトや家具のデザインを手がけ、Blå Station、Design Within Reach、The Conran Shop、Ishinomaki Lab、TAKATA Lemnos、Authenticsなどの、国際的なクライアントに提供しています。ガブリエル・タンは他にも、ブランド「Ariake」と「Turn」のクリエイティブ・ディレクターも務めています。デザインの仕事以外にも、ラサール芸術大学、プラット・インスティテュート、シンガポール国立大学、オレゴン大学などで客員教授を務め、カンヌライオンズフェスティバルでは審査員も務めています。
Craftsmen
João Lourenço(ジョアン・ロウレンソ)
バルセロスのアトリエで働くジョアン・ロウレンソは、陶芸家であり、Vila Realという地区にあるBisalhaesという村で生産せれる黒い陶器バッロプレトの伝統的な技法で作品を作ることができる数少ない職人の一人でもあります。彼はまた、テラコッタやパスタ・グリス・シャモターダを使った作品も作り、地元のクラフトフェアに出展したりもしています。自分の技術に熱心で、ポジティブでオープンなジョアンは、Originが最初にコラボレーションした職人でもあり、Originの精神を完全に作品で表現してくれます。
ADÃO COAT PEGS(アドンコートペグ)は、ポルトガルの栗の木を使って、木工職人のAdão Gomes氏が手作業で製作しています。真のオリジンの精神に基づき、コートペグには製作した職人の名前が付けられています。Pauline Deltourによってデザインされたこの作品は、主張感のあるサイズでありながら、はっきりとした凹面を持ち、彫刻的な存在感を引き出しています。ナチュラルなワックスコーティングで仕上げられています。サイズは2種類。※Originの製品には、シリアルナンバー入りの証明書が付いています。
Designer
Pauline Deltour(ポーリーン・デルトゥア)
Pauline Deltourは、1983年にフランスのランデルノーで生まれました。2007年に装飾芸術学部を卒業し、
ドイツ・ミュンヘンのKonstantin Grcicのもとで4年間働き、2010年にはパリに自分のスタジオを開設しました。
彼女のデザインは、激しさと繊細さが同居しているのが特徴で、彼女自身の個性を表すボキャブラリーが反映されています。
彼女の正確な手さばき、端正なライン、厳選された素材とカラーバリエーション、そしてそれらの組み合わせ方が、
独特な個性を形成しています。ベルベットの手袋をはめ、テーブルウェアからはじまり、パブリックスペースや
プライベートスペース用の家具まで、さまざまなプロジェクトに情熱を持って取り組んでいます。
2011年3月より、2人のパートナーと一緒に「EN BANDE ORGANISÉE」という名前で、室内建築のプロジェクトも行っています。
Craftsmen
Adão Gomes(アドン・ゴメス)
ポルトガル北西部の都市パコス・デ・フェレイラの自宅に併設されたアトリエで活動するアドン・ゴメスは、地元の家具工場やデザイナーのために家具の部品やオブジェを製作する木工職人である。
ロンドン出身のプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンも彼のクライアントのひとりだ。
アドンの何十年にもわたる経験と技術、そして仕事に対する情熱は、
私たちや彼と一緒に仕事をした人たちにインスピレーションを与えてくれます。